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日本と朝鮮半島 世界史の視点で考察 ４
韓流ブームで日本と韓国との関係は良好である
しかし、両国の歴史認識は食い違っている 北朝鮮とは国交はない
明治維新後の歴史を冷静にみてみよう
（このページでは歴史判断はしていません。 各自のご判断におまかせします）
| 日本の敗戦 と 朝鮮の独立 |
１９４５年８月 日本の敗戦により 朝鮮は植民地支配から独立を勝ち取りました。 朝鮮の独立は連合国のカイロ宣言により保障されていました。 宣言は日本の敗戦の２年前、１９４３年 エジプトに集まった アメリカ・イギリス・中国 の３カ国首脳によって 出されました。 我々は朝鮮の人々が置かれている奴隷状態に留意し、 朝鮮が自由で独立した国になるべきだと宣言する。 敗戦となった日本には植民地時代に来た朝鮮人が２００万人もいた。 彼らの多くは朝鮮独立により帰国しようと 山口県下関市など北九州各地の港に押し寄せました。 しかし、彼らは日本に留まらざるを得ないさまざまな事情を抱えていました。 当時、帰国にあたっては 厳しい財産の持ち出し制限がありました。 それは、 これまで日本で築いた生活の基盤を失うことでした。 さらに、帰国しても 本国では植民地時代に親戚が離散してしまい、 頼るべき人たちがいない人も多かったのです。 そして、 日本に留まることになった人は６０万人です。 彼らは お互いの生活を支え合うようになったのです。 やがて、 １９４５年１０月 全国の互助組織を束ねる団体が東京で結成されました。 在日本朝鮮人連盟 （朝連） です。 （〜1949年） 翌年 １９４６年１０月 在日本朝鮮居留民団 （民団） が結成されます。 後の韓国民団です。 当時 最大の組織だったのが朝連でした。 朝連は 労働問題の解決 や 民族教育の要求 など在日コリアンの運動の中核を担ってゆきます。 一方 戦後日本の占領を指揮したGHQ連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーは 日本の民主化を進めてゆきました。 GHQによる民主化政策の一つが １９４５（昭和２０）年１０月 の 日本共産党幹部など政治犯の釈放です。 そこには 天皇制の廃止 民族の独立を訴える 日本共産党と運動をともにしてきた朝鮮人活動家の姿もありました。 金 天海 です。 共産主義を掲げるリーダーを向かえ 朝連はGHQの民主化政策のもと 運動を進めてゆきました。 カイロ宣言を受けて民族運動が盛り上がる中、 占領政策を進めるマッカーサーには 在日コリアンについて条件を示した文書がアメリカ本国から来ていました。 １９４５年１１月の 初期基本指令です 朝鮮人民は解放人民として扱うが それは軍事上の安全が許す場合に限る 必要な場合には 朝鮮人を敵国民として扱ってよい 日本の敗戦直後 朝鮮人は 占領が終り 日本の国家としての地位が確定するまで 引き続き日本国籍を持つ と されていました。 日本政府は 朝鮮人の植民地支配への反発を恐れ 警戒していました。 治安を担当した刑事局の極秘資料によると 終戦を契機として 戦勝意識 治外法権的錯覚をもって 従来の 被圧迫感に対する反動なるがごとく 各種の不法行為に出た 植民地時代 日本は朝鮮人を帝国臣民とし、 日本語の教育を義務付け 皇民化を推し進めました。 日本の内地在住の男子に対しては 選挙権を与えていました。 しかし、 １９４６年４月 戦後最初の総選挙で朝鮮人の参政権に大きな変更がありました この選挙に朝鮮人は参加できませんでした。 一方 アイヌ人や 日本女性への参政権は認めました。 朝鮮人の参政権は なぜ停止されたのか？ １９４５年の 極秘文書 内閣法制局「選挙法改正ノ重要問題」 には ”政治的考慮” という書き込みがあります。 さらに 相当重大なる事項として 清瀬氏という人物の意見があった とも書かれています。 清瀬一郎 戦前 普通選挙を唱えた法学者として知られ 戦後 A級戦犯となった東條英機の弁護を担当しました。 清瀬一郎の意見書を発見した 京都大学教授 水野直樹 さんによると 題名は 「内地在住の台湾人及朝鮮人の選挙権・被選挙権について」 清瀬は国会で参政権停止を訴えた後、 この意見書を １９４５年 作成していました。 我国においては 従来民族の分裂なく 民族単位の選挙の前例なく 今回 このことを始めんとす もし このことが思想問題と結合すれば如何 次の選挙において 天皇制の廃絶を叫ぶ者は おそらくは国籍を朝鮮に有し 内地に住所を有する候補者ならん 意見書が書かれた直後の国会で 朝鮮人の参政権は停止されました。 戦前は 欧米のように異民族を支配していたことが帝国として誇りであった しかし、 敗戦によって 支配できなくなったので 異民族を切り捨てることにしたのです。 |
| 民族教育 と 日本国憲法 |
１９５５年制作された映画 「朝鮮の子」 は 解放後 在日コリアンが生活の場で自主的に始めていた民族教育の状況を描いたものである。 日本の敗戦直後から 朝鮮人たちは全国の寺や民家で 朝鮮語などを子供たちに教える教室などを作り始めました。 朝連は 自分たちの言葉を取り戻し、 植民地時代の皇民化教育を拭い去ることが解放につながると考えました。 教室を整備し 全国に５００以上の学校を作りました 子供たちは日本語教育により 朝鮮語を知りませんでした。 当時の朝鮮語の教科書をみると カタカナで読みを付けて勉強した跡が見られます。 戦争中から 朝鮮人の子供たちは 日本の子供たちにいじめられていたので、 新しい学校ができて たのしく勉強することができるようになりました。 最近発見されたフィルムには 民族学校（白頭学院）を作る様子が記録されています。 大人たちと一緒に子供たちが学校つくりに協力しています。 近くの川原から石を運び 運動場を一生懸命作っています。 大人たちは 「力のある者は力を 金のある者は金を 知恵のある者は知恵を」 を合言葉にして 全国に学校を作ってゆきました。 学校では 親のいない子 お金のない子 でも 勉強を続けさせました。 １９４６（昭和２１）年１１月 日本国憲法公布 懸案だった天皇の地位は 第一条で国の象徴として確定 GHQの草案を元に進められた憲法の作成過程において 日本政府の要望を受け 削除改定された箇所がありました。 それは 外国人の権利 です １９４６年２月の 日本国憲法GHQ草案では 外国人の権利について盛り込まれていました。 第１６条 外国人は法の平等な保護を受ける とあり さらに 国籍を問わず All natural persons 全ての自然人の権利を保障する とありました。 最終的に決まった 第１６条は All natural presons 全ての自然人 が All of the people 全ての国民 に変わったのです。 なぜ GHQは 外国人の権利の条文削除を認めたのか？ 当時 GHQ民生局 ベアテ・シロタ・ゴードン さんは 次のように語っています。 憲法に盛り込むべき重要事項はたくさんありました。 だから 外国人の権利で日本政府と もめ 反感を買いたくなかったのです。 第１条 と 第９条 が より大切でした。 マッカーサーは 天皇制を積極的に維持しようと全力でこれを憲法に入れようとしたのです。 新憲法が施行される前日 １９４７年５月２日 天皇の裁可による最後の勅令が出されました 外国人登録令 です 日本に住む朝鮮人の法的な立場に関わる規定が盛り込まれました。 朝鮮人は外国人とみなす 外国人登録証の常時携帯が義務付けられ 違反者には禁固や強制退去の罰則がありました 朝鮮人は日本国籍を持ち納税義務を課される一方 登録に当たっては外国人とみなされ、管理されることになったのです。 １９４８年１月２４日 日本国籍を持つ朝鮮人は 義務教育の場において 日本の法令に従わなければならない という文部省通達が出されました。 朝鮮人設立学校の取り扱いについて GHQの指示を受け 文部省が全国の知事に宛てた通達です。 日本人同様 朝鮮人子弟も 日本の法律によって運営される学校に入り 日本語による授業を受けなければならない と いう 内容です。 朝鮮語による正課の授業は認めず 課外授業のみ認める 当時 朝連東京本部文教部長 李 殷直 さんは GHQマッカーサー司令部は不思議なんですよ 朝鮮人が民族学校を作るということが理解できないのです 日本の学校に行けばいいのではないか。 と いつ我々の学校が潰されるのか心配でした。 民族教育を受けるための運動が全国各地で起きました。 通達に従わない学校は閉鎖の強制執行が行われていきました。 朝鮮学校の子供たちは続々と 学校存続嘆願の手紙をGHQに出しました。 植民地時代の状況を知らないGHQにとって、 予想をはるかに上回るものでした。 マッカーサー元帥サマ ボクラノ学校ヲ ゼッタイハナシマセン ハナスト 朝鮮人ニナレマセン ＧＨＱは治安上の問題と考え 在日コリアンの調査を始めました。 当時 ＧＨＱ民間検閲担当官 ジャック・スワード さんは 大阪で盗聴などの検閲をしていました。 コリアン社会には 共産主義者が日本人より多いと言われたため 関心を向けました。 何人かのコリアンに会いましたが 彼らのことはよく分かりませんでした。 彼らの手紙に注意を払い 時にそれらしき表現を発見しました。 もし マッカーサーを殺そうという過激なものであったら別ですが・・・ 内容はおおむね穏健でした。 |
| 阪神教育闘争 |
このころ 朝鮮半島では アメリカが警戒を強める事態となっていました。 北緯３８°線を境にソ連とアメリカが分割占領していた朝鮮半島 朝鮮の独立の調整をしてきた米ソ共同委員会が決裂。 アメリカは南朝鮮で単独選挙をする準備に取り掛かりました。 単独選挙は朝鮮半島の分断を招くと 反対運動も激化しました。 １９４８年４月３日 済州島で共産主義者や島民が蜂起すると アメリカ軍の指揮のもと 後に 済州島４・３事件 と呼ばれる武力弾圧が始まりました。 チェジュ島で起こった武力蜂起が日本にも影響があるのではないかとＧＨＱは警戒しました。 １９４８年４月１０日 アメリカ極東軍は警告を発します 朝鮮半島での大きな暴動と連携して在日コリアン 特に大阪地区の異端分子は アメリカ軍の占領統治を困難にするため デモを行い 暴動を起こし 他の民衆争乱を助長するかもしれない 当時 日本全国の治安を担っていた アメリカ第８軍司令官 ロバート・アイケルバーガー は 事態を深刻に捉えました。 アメリカ・ノースカロライナ州にあるデューク大学にアイケルバーガーの日記が保管されている ４月１８日 毎日 日本おける我々の立場がどんどん深刻になっているのに気づく ダイナマイトの樽の上に座っているような事態 ４月２１日 危険なコリアンは５６万人もいる 一方我が陸軍は多くの地に散らばった４万５０００人しかいない １９４８年４月２４日 神戸 在日コリアンとＧＨＱ治安当局とが衝突し 後に 阪神教育闘争 と呼ばれる事件の火蓋が切られます。 警官を動員した学校閉鎖の強制執行に抗議し 在日コリアンは兵庫県知事を取り囲みました。 知事を解放しようとした占領軍の兵士ＭＰを 交渉団は実力で阻止。 知事は学校閉鎖を撤回するに至りました。 直接制圧に乗り出したアメリカ軍神戸基地司令官は 当日夜 非常事態宣言を発令する 知事の約束は無効とされました。 事態を受け 現地に入ったアイケルバーガー司令官は ４月２６日 知事室を視察し、 神戸司令官らを集め緊急会議を開いています。 （日記より） 県庁内の知事室に行った。 暴徒は室内を徹底的に破壊 家具は壊され 壁は破られた惨状 武装した２人の兵士が知事を解放できなかったことを叱責する。 任務の遂行中 肉体的危害を受けた場合は 相手を射殺すべきだ と指示した。 会議の直後 アイケルバーガーは大阪に直行しています。 神戸と同時期に始まっていた大阪府庁での抗議集会は規模が拡大していました。 生徒や親 労働者や一般市民までもが参加していました。 その人数は ２万とも ４万とも いわれています。 多数の警官が動員され 放水が開始されました。 警察は２０発発砲しています。 そのうちの１発が生徒に命中しました。 金 太一さん １６歳 貧しい母子家庭に育ち タバコ売りをして家計を支えていた少年でした。 占領軍の安全を脅かしたとして 神戸では １７３２人が検挙 １３６人が起訴され 軍事裁判の結果 重労働や国外退去の刑を受けた人もいました。 占領政策の重大な脅威とみなされた教育問題 事態収拾を任されたのは文部省です。 文部省は朝連代表と交渉に入ります。 朝連側は 日本語と朝鮮語の併用を要求しています。 文部省側は 朝鮮語を認めることは 教育基本法とか学校教育法を覆すことになるとして認めない 文部大臣 森戸辰男は 交渉の結果を国会で報告し 日本の植民地支配についての 議員の質問に次のように答えています 古い日本のとっておりました対朝鮮人政策の誤った罪滅ぼしとしても 合理的な そして 友愛的な政策が行われるべきであると存じます。 その直後の １９４８年５月６日 全国知事に出した 文部省通達では 「朝鮮人独自の教育をおこなうことを前提とする私立学校としての認可」 と 交渉がまとまったとしています。 朝鮮語教育は課外時間のみ許されるとしています。 広島大学文書館 森戸辰男記念文庫 には 当時の草稿が保管されています。 この草稿から削除された部分が残っています 過去の日本政府が ・・・ 遺憾の点が多々あったことを深く反省改善 削除は閣議での検討の結果でした。 この当時（今でもそうだが） 過去 日本政府が朝鮮半島でしてきたことを どう総括するかが 問われていました。 もし、 このとき あの削除された部分が通達に書かれていたら、 ささやかな反省ではあるが、 その後の事態が変わっていたのかも・・・ |
| 朝鮮半島分断 と 国際情勢 |
アジアの冷戦が 在日コリアンの祖国朝鮮半島の分断をもたらします。 １９４８年８月 大韓民国 建国 １９４８年９月 朝鮮民主主義人民共和国 建国 １９４９年１０月 毛 沢東 率いる共産党が 中華人民共和国 を建国し、 ソ連と同盟を結び 共産主義陣営に入りました。 １９５０年 ソ連書記長 ヨシフ・スターリン は 日本共産党の平和革命路線を批判し、 力による革命を訴えました。 ソ連は共産圏として初めて原爆実験に成功しています（１９４９年８月） にらみ合う米ソ両陣営が核を持つ時代になったのです。 危機感を募らせたアメリカでは 国務省のジョージ・ケナンが 民主化を目指す日本占領政策がもはや非現実的だと指摘し、 占領目的を変更し、 アメリカは日本を太平洋の安全保障のため 共産勢力を食い止める礎石と 位置づけました。 アメリカとソ連にはさまれ 冷戦の最前線となった東アジア 占領政策の変換が 在日コリアンにも大きく影響していきます。 阪神教育闘争などの弾圧で ＧＨＱへの反発を強めた朝連は 朝鮮半島の分断を受け 北朝鮮への支持を明らかにしました。 一方 危機感を募らせたＧＨＱは 在日コリアン政策の再検討に乗り出していました。 アメリカ国務省から派遣された ＧＨＱ外交部 リチャード・フィンは マッカーサーの要請を受け 在日コリアンの現状と対策を記したリポートを提出しています。 １９４８年８月 在日コリアンに関するスタッフ研究 日本人との危険な摩擦を起こす 多くの在日コリアンは 極東における重大な不安定要因となっている。 ＧＨＱは 在日コリアンの自発的な引き揚げを推進する政策を採るべきだ もし 在日コリアンに連合国民や他の外国人並の待遇を認めると この占領政策の遂行に反する 和光大学教授 ロバート・リケットさんはアメリカに残っている膨大な資料を研究しています。 リポートを作成したフィンが日本の誰から情報を得ていたのか？ 外務省管理局長 倭島英二 からでした 朝鮮人に関する日本の行動の背景にある最大の動機は 彼らを日本から追い出したいという願望である 今の日本には この種の深刻なマイノリティ問題を処理できる自信がない。 朝鮮人への態度が定まらないのも 朝鮮人へ敵意を抱くのも もとをたどれば 朝鮮人を劣等とみなす 日本人の国民感情の影響が大きい フィンと倭島の会談の半年後の１９４９年８月 ＧＨＱと太いパイプを保ってきた 吉田茂首相は マッカーサーに宛てて次のような手紙を送っています。 私は朝鮮人が全て 彼らの故郷の半島に送り返えされることを望みます。 日本の食糧事情は余分な人々を維持することを許しません。 かなりの数が共産主義者かその同調者であり 政治的犯罪を犯しがちなのです。 マッカーサーはこの手紙に どう感じたのか？ リチャード・フィンのＴＶ映像が残っています。 我々は次第に日本の考え方に共感するようになりました。 在日コリアン問題ではアメリカ側も偏見に染まっていたのです。 吉田は コリアンの国外追放を望んだのでしょうが マッカーサーは同意しませんでした。 これは 長期にわたって続いた問題であり 我々の占領期間中に解決するのは適当ではない。 マッカーサーは基本的にそう語っていました。 ＧＨＱは 在日コリアンの本国送還で 共産勢力が韓国で拡大することを懸念していました。 共産主義に対抗するには 日本との同盟を強固にすることが重要だと考えていたのです。 ＧＨＱは 在日コリアン問題は 占領政策中は手を出さない と決めていたようだ。 １９４９（昭和２４）年９月 吉田茂内閣は 朝連などを 暴力的反民主主義的組織に指定し 組織解散の実力行使に出ました。 以降 解散や撤収に抵抗した各地の在日コリアンの団体にも強制執行が続けられてゆきます。 朝連の解散に続き、 １９４９年１０月〜１１月 朝連系の朝鮮学校閉鎖 ＧＨＱの資料によれば 閉鎖学校数は３６７校 ４０,６９３人の子供が学校を失いました。 |
| 朝鮮戦争勃発 と 日本独立 |
１９５０年６月 朝鮮戦争勃発 韓国を後押しするアメリカは 国連軍として参戦 ソ連の支援を受けた北朝鮮に 中国の義勇兵も加わり 朝鮮半島は激戦の舞台となりました。 戦争は在日コリアンの社会にも分裂をもたらしました。 韓国を支持する民団は 祖国防衛の志願者を募り 戦場に送りました。 一方 解散させられた 元朝連の人々は 反戦反米の闘争を激しく展開します。 朝鮮戦争が始まると 日本政府はＧＨＱの指令により １９５０年８月 警察予備隊創設 日本は再軍備への道を踏み出しました。 朝鮮戦争最中の １９５１年９月 日本はサンフランシスコ平和条約に調印し独立を取り戻します。 中国、ソ連は調印せず、 韓国は出席を認められませんでした。 同じ日 日米安全保障条約に調印し アメリカの同盟国としての戦後を選択しました。 日本政府は 平和条約発効直前 一通の通達を出しました １９５２年４月１９日 法務府民事局通達 朝鮮人 及び 台湾人 は 内地に在住している者を含めて 全て日本の国籍を喪失する 在日コリアンは 国籍選択の自由を与えられないまま 戦争で死亡・負傷した軍人軍属と その遺族への援護など いわゆる 戦後補償の対象からはずされました。 これは 今に続く 戦後補償問題で 裁判などで争われています。 |
| 多様 な 社会とは？ |
学校閉鎖から１９５２年に再建された 東大阪朝鮮初級学校 閉鎖後も 夜間学級などで民族教育の火をつなぎ 各種学校として現在に至っています。 定期的に全校生徒の前で劇が上演される 学校閉鎖から立ち上がり 民族教育を支えてきた人々の物語です。 「この学校を ずっと残してほしくてネ 必ず残してほしくてネ・・・」 終戦から７年で 在日コリアンの法的地位が決定されました。 日本で生きていこうという決意が 親から子へ 子から孫へ 伝えられています。 みんなで作り上げた校庭のある 白頭学院では 韓国からの転校生や 日本に帰化した生徒も 学んでいます。 国籍を超え 多様な文化や民族が共存する社会を いかに築いていくのか 在日コリアンの存在は 日本という国のあり方を問い続けています。 |
参考資料：ＮＨＫＴＶ ＮＨＫスペシャル シリーズ日本と朝鮮半島
（制作：2010/09/10/無断転載禁）
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