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ミッシング・ナンバー


ミッシング・ナンバー　とは　欠番（けつばん）のことです。

プロ野球などで　功績のあった選手の背番号を使わない永久（えいきゅう）欠番などがあります。

問題 ホテルの部屋（へや）に　１番から順に番号をつけます。 このとき、　４ は 死を連想（れんそう）し、　９ は 苦を連想するので、 ４　と　９　を　使わないで番号を付けます。　 　　さて　５００番目の部屋の番号は何番となるでしょうか？

解答 ４　と　９　を　使わないのですから　使える数字は　０、１、２、３、５、６、７、８　の　８個の数字である。 ８個の数字を使うということは　８進数　のことである。 ここで、　８進数　と　表示する数字をまとめて見ると、 計算用数字 ０ １ ２ ３ ４ ５ ６ ７ 実際の計算に使用 表示する文字 ０ １ ２ ３ ５ ６ ７ ８ ４　と　９　は使わない 実際の計算は上の段の数字を使用しますが、　表示するときは下の段の文字（数字）を使用します。 では、　計算します。 ８進数の表示は８で割った余りを順にならべていきます。 ５００÷８＝６２　・・・　４　（１桁（けた）目の数） ６２÷８＝７　・・・　６　（2桁目の数） ７÷８＝０　・・・　７　（３桁目の数） このことから　１０進数の５００　は　８進数では７６４ (8)　となります。 でも　８進数の７６４は計算用の数字ですので　これを上の表から表示する文字に変換しなければなりません。 　　　　　答は　８７５　です。

参考（さんこう）

２進法、　１６進法 について さて、コンピューターで使用する数字は　０　と　１　の２進数です。 でも　２進数では取り扱いが不便ですので　１６進数として扱います。 １６進数の計算用数字と　表示する文字（数字）をまとめて見ると、 計算用数字 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 表示する文字（数字） ０ １ ２ ３ ４ ５ ６ ７ ８ ９ a b c d e f

８進法 について 私たちは手の指が１０本あることから１０進法を用いています。 しかし、　指の間を見てください。　４個ですね。　両手では８個です。 　　このことから、　８進法を使う民族がいます。 　　カリフォルニア（アメリカ原住民）のユキ語　とか　メキシコのパメ語などです。

２０進法 について では両手両足の指が２０本あることから２０進法というのが考えられます。 昔から世界各地で使用されています。 　マヤ文明もこの２０進法です。 フランス語では今でも２０進法が生きています。 　　vingt cing　とは　（ バンサンカンと読みます ） 　　２０ ＋ ５　で　２５　のことです。 　　quatre-vingts trois　とは 　　　　４ × ２０ ＋ ３　で　８３　のことです。 　　８０　を　英語では　eighty　と一言で表わすしますが、 　　フランス語では　上のように　４ × ２０　と　表現します。 日本では九九を勉強しますが、 フランスでは５の段までしか勉強しません。　しかし、９の段までの計算を簡単にしてしまいます。

ここでは、　４　と　９　を　欠番としましたが、 古来からの日本の風習では　９　も含めた　１、 ３、 ５、 ７、 ９　は　大変縁起（えんぎ）のいい数字とされています。 中国から伝わった　陰陽（いんよう）五行説（ごぎょうせつ）では すべてのものを　「陰」　と　「陽」　に分ける奇数は　「陽」、　偶数は　「陰」　とされている。 ちなみに　日本での風習で　五節句（ごせっく）　という行事がありますが、　その日はすべて奇数です。 　１月７日　　人日（じんじつ）の節句　（七草（ななくさ）） 　３月３日　　上巳（じょうし）の節句　（桃の節句） 　５月５日　　端午（たんご）の節句　（菖蒲（あやめ）の節句） 　７月７日　　七夕（しちせき）の節句　（七夕（たなばた）） 　９月９日　　重陽（ちょうよう）の節句　（菊の節句）

参考文献：たけしのコマ大数学科/東海ＴＶ

（制作：2007/08/10/無断転載禁）

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