フナハシ学習塾英語２２

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私たちのミステイク英語　１８

６章　（　日本語感覚の英作文が失敗のもと　）　その１

「静かにしろ」　のつもりで
Keep quiet.　と叱ると・・・　

少し英語のできる人がよくやる間違いの一つに、　「静かにしなさい」　というのを、

Keep quiet.

という英語に直してしまう人がいます。

しかし、これは全く別の意味になってしまいます。

quiet　は　「沈黙」　という意味に解すのだと、外国人の頭の中ではほぼ決まっています。
ですから、このように言われると、

「（秘密がもれないように）　沈黙を守りなさい」、　つまり、
「秘密だよ、ナイショにしておいてね」　という意味だと解してしまうのです。

正しくは、学校で習ったように、

Be quiet.

「お買い物に行かなきゃ」　に
must　を使うと大げさになる　

「コンビニまでお買い物に行かなきゃならないわ」　と言いたくて、

I must go to the convenience store.

と言いませんか？

これは、かなり妙ちくりんな響きになることをご存知ですか

じつは、外国では
このように日常やらなければならない、ささいなことに　must　という助動詞を使うことは
ほとんどないのです。

外国人は、　must　という言葉を聞くと、
その人なんだかとても重要な　「道徳的」　な義務や、　「正義」　の役目を負っているように
聞こえるのです。

ですから、先の　I must go to the convenience store.　と言われると、
「私はコンビニに 行かねばならぬ のです」　という感じに聞こえます。

とても時代錯誤で、もったいぶった響きがするのです。

ふつうに　「～しなければならない」　といいたいときには、

I have to go to the convenience store.

のように、　have to　を使ってください。

もちろん、本当に重要な義務について話をするときには、

We must do something to save the earth.
（われわれは、地球を守るために、何かをしなければならない）

と、　must　を使うのは当然です。

ホラー映画を観て　I'm really scary.
と言ったら　自分が化け物扱いされる　？　

ホラー映画を観て、「私、怖い」と言いたくて、もし

I'm really scary.

と言ったら、これは　「私って本当にスケアリー(怖い）でしょう」　という意味なので、

相手は、一瞬びっくり。　あなたの顔が恐ろしいモンスターか何かになったのかと思ってしまうでしょう。

正しくは、

I'm really scared.

同じように、たとえば、

「退屈だね」　を、　I'm boring.　とか
「滅入っちゃった」　を　I'm depressing.　とか
「おもしろいね」　を　I'm interesting.　とか　言うと、

相手には
「私って退屈な人間なの」　
「私って滅入らせるタイプなの」
「私っておもしろいでしょう」　と解されてしまいます。

正しくは、
I'm bored.
I'm depressed.
I'm interested.

と、形容詞と名詞の使い方を間違えないようにしましょう。

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参考文献：　使ってはい.けない英語　　デイビット・A・セイン＆長尾.和夫　著/河出書房新社

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